ここ数日、トライオートFXのカナダドル/円の通貨ペアにおいて、買いスワップがマイナス圏に突入しています。
現状、コロナショックで保有建玉が増加しており、このままマイナススワップが続くとジリ貧に・・・
1.カナダドル/円の買いスワップがマイナスに転じる
(1)スワップポイントがマイナスになったのは今週から
スワップカレンダーで確認した所、先週まではスワップがプラスなのですが、今週に入って、
6日:-20円
7日:-80円
8日:0円
9日:-20円
※金額は1万通貨あたり
とマイナスに転じています。
もちろん、一時的な現象であれば問題ないのですが、継続するようだと地味に痛いのは確かです。
(2)現在はコロナショックの影響で保有建玉(ポジション)が多く、含み損も大きい状態
コロナショックで一気に円高が進んだ為、多くの建玉(ポジション)を保有している状態です。
この状態でマイナススワップが積み上がるというのは、正直想定外でした。
コロナウィルスの発生自体が想定外ですから、想定外の状況に陥るのも当然と言えば当然ですが・・・
(3)政策金利差から考えるとスワップはプラスのはずだが・・・
本日(2020年4月10日)時点の日本とカナダの政策金利は、
日本:-0.1%
カナダ:0.25%(3月に1.75%から0.5%刻みで3度引き下げ)
となっており、通常であれば買い方向のスワップはプラスのはず。
ただ「市場の状況等で必ずしも政策金利の差とは一致しない」とFX会社は事前にアナウンスしているので、おかしいとも言い切れないところです。
再度プラスに転じるのを期待するのみ・・・
2.他社リピート系FXのCAD/JPY買いスワップはどうなっているか
(1)同期間のCAD/JPY買いスワップを比較
スワップがマイナスになっているのはトライオートFXだけなのか、気になりますよね。
そこでリピート系FX各社の今週のスワップポイントを一覧にしてみました。
トライオートFX | トラリピ | ループイフダン | 連続予約注文 パートナーズFX nano | |
4月6日 | -20 | 1 | 21 | -10 |
4月7日 | -80 | 0 | -19 | -40 |
4月8日 | 0 | 0 | -19 | ー |
4月9日 | -20 | 0 | -19 | 1 |
4月10日 | 未発表 | 0 | -57 | 未発表 |
※備考
表中の数字は1万通貨単位あたりのスワップポイント(カナダドル/円の買いスワップ)
各社HPのスワップポイントカレンダーより抜粋
パートナーズFX nanoは元データの100通貨単位あたりのスワップを100倍した値を記載
これだけ見るとトラリピが優秀でトライオートFXが良くないように見えますね。
では先月と先々月のスワップポイント合計を比較してみましょう。
トライオートFX | トラリピ | ループイフダン | 連続予約注文 パートナーズFX nano | |
4月 (9日まで) | -80 | 5 | 69 | -49 |
3月 | 775 | 87 | 956 | 470 |
2月 | 980 | データ無し | データ無し | 690 |
※備考
表中の数字は1万通貨単位あたりのスワップポイントの月間合計値(カナダドル/円の買いスワップ)
(ただし、4月分は9日までの合計)
各社HPのスワップポイントカレンダーより抜粋
(トラリピとループイフダンは確認できた3月分まで。パートナーズFX nanoはログイン後のクイック発注ボードのメニューから確認)
パートナーズFX nanoは元データの100通貨単位あたりのスワップを100倍した値を記載
先月分のスワップポイント合計はループイフダンが最も高く(956)、トラリピが最も低く(87)なっています。
ループイフダンのスワップポイントは良い時は大きく、悪い時もマイナス方向に大きいといった感じでしょうか。
トラリピは良い時は少ないものの、悪い時もマイナスまでにはならないというように、スワップの変動が少ない傾向があるようです。
公式トライオート FX
(2)裁量取引FXの場合はどうか
マネーパートナーズ パートナーズFX | DMM FX | ヒロセ通商 LION FX | SBI FX | セントラル短資FX | YJFX! | |
4月6日 | -10 | 1 | 10 | ー | -20 | 0 |
4月7日 | -40 | 1 | 10 | 0 | -20 | 0 |
4月8日 | 0 | 4 | 30 | 8 | -80 | 0 |
4月9日 | 1 | 0 | 10 | 0 | ー | -16 |
4月10日 | 未発表 | -4 | 10 | 4 | -20 | -16 |
※備考
表中の数字は1万通貨単位あたりのスワップポイント(カナダドル/円の買いスワップ)
各社HPのスワップポイントカレンダーより抜粋
ヒロセ通商は1000通貨単位あたりの値を10倍した数値を記載
裁量取引各社はスワップポイントの差が激しいですね。
セントラル短資FXは買いスワップがマイナス方向に大きくなっています。
ただ、売りスワップのプラスも大きい(6日、7日、10日は+11、8日は+44)ので、これはこれで悪くないと思います。
一方で、ヒロセ通商は買いスワップがこの中では最も良い値ですが、売りススワップも(マイナス方向に)大きくなっています。
全く方向性が違うのが、DMM FX。
買い方向のプラススワップも小さいですが、売り方向のマイナススワップも小さいです。
公式DMM FX
3.対策は?
(1)トライオートFXだけがマイナスに転じている訳では無い
このように各社のスワップ状況を確認すると、他にもスワップがマイナスに転じている会社があり、トライオートFXだけが異常という訳ではありません。
少なくとも数か月はカナダの利上げが望めないですし、むしろ利下げされる可能性の方が高いくらいでしょう。
従って、他社に乗り換えたところでスワップが少なくなるか、もしくはマイナスに転じる事も大いにあり得ます。
(2)含み損が膨らんでおり、相場が回復するまでは動けない
現在の含み損は25万円強と、50万円以上の含み損が発生していたピーク時に比べると半減してはいますが、現状で損切するつもりはありません。
当面はスワップの様子を見つつ、静観する以外どうしようもないというのが正直なところですね。
まとめ
如何だったでしょうか。
出来るのはプラスに戻るよう神頼みするだけ、といった状況です・・・
ではまた。