今回はインデックスファンドを購入するのに適した証券会社はどこなのか、ズバリお答えします。
1.実店舗の証券会社ではなく、ネット証券が正解
実店舗の証券会社ではなく、オンラインの証券会社(いわゆるネット証券)で購入して下さい。
(1)口座維持手数料が発生しないから
実店舗の証券会社に行って口座を開設すると口座維持手数料(証券口座を持っているだけで徴収される手数料)が発生してしまう場合が多いです。
残高や取引実績によって免除されるケースもありますが、ネット証券であれば無条件で無料の場合がほとんどです。
(2)セールスマンと会う事がないので他の金融商品を勧められる心配が無いから
実店舗の証券会社を利用する場合、証券会社の担当者との会話を避けるのは困難です。
証券会社としても商売ですので、当然、どんどん商品を顧客に買ってもらいたいという願望を持っています。
あの手この手で商品を購入すべく仕掛けてくるのは火を見るより明らかですよね。
その点、ネット証券であれば面と向かって話をすることは無いので、そういった誘惑を避けることができます。
(メールが送られてくる事はありますが、配信停止の設定を行えばOK)
セールストークをかわす煩わしさは発生しませんし、断って罪悪感を抱くこともありません。
(3)営業時間を気にしなくて良いから
実店舗の場合、どうしても営業時間という概念が存在します。
仕事があると日中出向くのは不可能ですし、休日は開いていない事が多いです。
その点、ネット証券であれば時間を気にせず自分のタイミングで24時間いつでも(メンテナンス時間を除いて)取引を実施できます。
インデックスファンドは株と違って、リアルタイムでの取引はできません。
また基準価額刻々と変化する訳では無く、1日あたり1つしか存在しませんので金融市場が閉まっている夜間や早朝に取引注文を入れても問題ありません。
従って、取引注文を出してもその場で決済されるわけではありません。
(4)取引場所を選ばないから
ネット証券であれば取引の際にわざわざ実店舗に出向く必要はありません。
インターネット環境とPCやスマートフォン等のデバイスさえあれば自宅はもちろん、外出先でも取引が可能です。
2.どのネット証券がいいの?
ズバリ、SBI証券か楽天証券のどちらかであれば間違いありません。
公式楽天証券
(1)ノーロードかつ低信託報酬のインデックスファンドを一通り取り扱っている
投資したい商品が購入できなければ口座を開く意味が無いので、重要なポイントですよね。
両社とも別記事で紹介したようなノーロードかつ信託報酬の安いインデックスファンドを取り揃えています。
万一、投資を進めていく中で、当初とは違うファンドに投資したくなったとしても問題ありません。
インデックスファンドと取扱数は業界トップクラスです。
(2)投資信託の保有額に応じてポイントが貯まる
投資信託の保有額に応じてポイントが貰えます。
SBI証券 | 楽天証券 | |
ポイント種別 | Tポイント | 楽天スーパーポイント |
付与率 | 月間平均保有金額の0.01~0.05% (低コストファンドの場合) ※ファンドによって異なる | 保有残高10万円ごとに毎月4ポイント 年換算で0.048% |
保有金額が少ないと微々たるものとはいえ、嬉しいですよね。
ちなみに、SBI証券はTポイント、楽天証券では楽天スーパーポイントでの投資信託の購入が可能です。
(3)系列の銀行と連携可能
SBI証券は住信SBIネット銀行と、楽天証券は楽天銀行と簡単に連携が可能です。
証券と銀行の両方の口座を開設し、連携をすることで銀行口座の残高をそのまま証券会社の買付余力とすることが出来ます。
(証券会社の口座に資金をいちいち入金する手間も振込手数料も必要ありません。)
※SBI証券の場合はSBIハイブリット預金を申し込む必要があり、SBIハイブリット預金の残高がSBI証券の買付余力となる。
※楽天証券の場合はマネーブリッジに申し込む必要があり、普通預金の残高が楽天証券の買付余力となる。
またファンドを売却した場合は、即座に連携している銀行口座に反映されるため、証券口座から銀行口座への出金手続きも出勤手数料も必要ありません。
※SBI証券の場合はSBIハイブリット預金の残高に反映されます。
※楽天証券の場合は普通預金の残高に反映されます。
※銀行口座から現金としてATMから引き出す場合は手数料が発生します。
(ただし、取引条件によっては無料化可能です。)
(4)最低購入金額が100円と低い
両社とも最低購入金額100円からインデックスファンドを購入できます。
※最低購入金額はファンドによって異なります。
まとまった資金が無くても投資を始めることが出来ます。
(5)株を始め他の金融商品の取引も可能
証券会社なので当然と言えば当然ですが、株取引を始め他の金融商品も一通り取り扱っています。
他の金融商品を取引してみたくなったとしても、大抵の場合は対応できますよ。
ちなみに、現物株の取引手数料については2社とも業界最安値ですね。
(1日の約定金額合計が50万円までであれば取引手数料無料のコース有。)
3.SBI証券と楽天証券だったらどっちがいいの?
どちらでも問題ないですが、迷った時に考慮する点を考えます。
(1)ポイントで決める
Tポイントを使う機会が多ければSBI証券がいいでしょう。
一方で、楽天経済圏にどっぷり漬かりたいなら楽天証券がいいでしょう。
(2)クレジットカードで決める
SBIはミライノカード、楽天は楽天カードというクレジットカードを発行しています。
ミライノカードを持っているならSBI証券、楽天カードを持っているなら楽天証券がいいでしょう。
(3)IPOならSBI証券
IPO投資をするならSBI証券がいいでしょう。
楽天証券ではIPOの取り扱いがあまりありません。
(4)クレジットカードで投信積立をするなら楽天証券
楽天カードを使って投資信託の積立をするなら楽天証券が良いでしょう。
クレジット払い時の1%のポイントが付与されます。
(月5万円まで)
(5)迷ったらどちらも口座開設する
口座維持手数料がかからないので、両方の口座を開設するのもアリです。
ちなみに私も両方開設してます。
公式 楽天証券
4.よくあるネット証券の誤解
ネット証券に抵抗がある方むけに良くある誤解をまとめました。
(1)口座の開設が大変そう
オンラインショッピングができる人なら大丈夫です。
PCの電源の入れ方が分からない、スマホの操作方法がおぼつかない、といったレベルの方であればキビシイかもしれませんが、大抵の方は大丈夫。
基本的にはサイト上で指名住所当の必要情報の入力と確認書類(免許証等)とマイナンバー確認書類(マイナンバーカード等)の提出が必要です。
確認書類は郵送を選ぶ事も可能ですし、最近は写真をアップロードするだけで済むケースも多いですよ。
(2)投資商品を選ぶ際に証券会社の担当者に相談したい
担当者に相談する目的は何ですか?
もし、専門的な知識を持っているから適切なアドバイスが貰える、と思っているのならそれは非常に難しいと言わざるを得ません。
証券会社の担当者はあくまで証券会社の社員です。
証券会社は営利企業ですから自社の利益を最大化しなければなりません。
投資家の利益の最大化ではなく、自社の利益の最大化です。
従って、投資家は自身で自身の利益を最大化すべく、自身で投資商品を選択しなければいけないハズです。
それでも、証券会社の担当者に相談が必要でしょうか?
インデックスファンドはその性質上、ファンドの優劣はファンドがもたらしたリターンではなく、ベンチマークへの連動性の高さと必要なコストで決まります。
つまり、投資家に特殊な専門知識が無くても判断できる商品です。
一方、インデックスファンドの運用者はベンチマークに連動するよう機械的に取引を行うだけです。
アクティブファンドのようにより高い運用益を目指す商品ではなく、ファンドマネージャーの腕や能力が運用益を左右するような性質を持ちません。
もう一度その点をよく考えてみましょう。
(3)ネット証券では扱っていないファンドがある
ノーロードかつ信託報酬の安いインデックスファンドの場合、実店舗の証券会社でしか扱っていないファンドは特殊な例を除き、存在しません。
むしろ、ネット証券でないと買えないインデックスファンドが複数あります。
またネット証券だとノーロードで買えるのに、実店舗の証券会社だと売買手数料が発生するようなケースも稀にあります。
※「ノーロードかつ信託報酬の安いインデックスファンド」以外のファンドに関してはネット証券同士でも売買手数料が異なるケースがあります。
(4)セキュリティの問題が怖い
この手の懸念はサービスの提供者側(今回はネット証券)よりも利用者側のリテラシーに問題がある場合が大半です。
フィッシング詐欺やコンピュータウィルスなどは利用者側で対策をするしかありません。
ワンタイムパスワードの設定等のセキュリティ強化機能をネット証券でも提供してくれていますので、それを利用しましょう。
証券会社へのサイバー攻撃に関しては確かに利用者側ではどうする事もできません。
ただ、投資信託の場合は販売会社と運用会社と信託会社がそれぞれ独立して活動していますので、ビットコイン等に比べれば比較的安全なのかな、と思います。
まとめ
如何だったでしょうか。
インデックスファンドに投資するのであればSBI証券か楽天証券のどちらかにしておけば間違いないです。
口座開設も難しくないですよ。
ではまた。
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