今回は賃貸物件に住んでいる単身者が生活コストを下げる為の手段を考えたいと思います。
1.ベッドではなく布団を使う
ベッドを止めて布団に変えると、下記の効果が見込める為、コストを削減できる可能性があります。
(1)スペース効率が良い
布団の場合はベッドよりも未使用時のスペースが小さくて済みます。
よって寝具以外の家財が全く同じでも、より間取りの狭い部屋を選択できるかもしれません。
また同じ部屋でも、ベッドから布団に変える事で部屋が広く感じ、広い部屋に引っ越す必要が無くなるかもしれません。
同じ理由で、ソファベッドやロフトベッドを使用するのもアリだと思います。
(2)引っ越し代が安い
ベッドは基本的に分解して運ぶ事になると思いますが、分解後のサイズによっては追加料金が発生します。
また製品によっては分解してしまうと元に戻せないケースも・・・。
もちろんベッドのサイズや他の要因にも左右されるため一概には言えませんが、布団の場合の方が簡単に済みます。
圧縮袋などを使用する事で嵩を小さくする事も可能です。
2.洋室だけでなく和室も検討する
洋室だけでは無く、和室の間取りも検討しましょう。
(1)和室の方が家賃が安い
和室は洋室に比べ人気が無いので、洋室よりも家賃が安い場合が多いです。
最終的に洋室を選んでも構いませんが、最初に選択肢から外すのではなく、家賃の差額を踏まえて検討する事をオススメします。
思った以上に安い場合も無いとは言い切れません。
(2)和室でも洋室風にアレンジは可能
絨毯やマットを使用する事で、雰囲気を変えるのは難しくありません。
ジョイントマットなどを使って家財で隠れない一部のみの印象を変える事も出来ます。
照明器具や押し入れなども工夫すれば印象を変えられますし、和モダン風にアレンジする事も出来ます。
繰り返しになりますが、一度検討してみて下さい。
(3)畳には調湿機能がある
畳には湿度が高くなると湿気を吸収し、低くなると放出する調湿機能があります。
当然、限界はあるとは言え、室内の環境を快適に保つ手助けをしてくれますよ。
3.築年数は真っ先に妥協しよう
築年数が新しくないと・・・という人は多いですが、築年数は真っ先に妥協することをオススメします。
(1)新築は割高
新築じゃないと・・・と宣う人は今も昔も多いですが、よく考えて下さい。
新しいからと言って優れているとは限りません。
そもそも新築物件は新築というだけで強気の値段設定です。
節約に関心があるような人は真っ先に候補から外して問題ありません。
また、最初の入居者というのは良い事だけではありません。
ネット界隈でよく言う所の人柱にあたります。
つまり、何らかの不具合や欠陥があっても先住者が居ない為、改善されていないという事です。
冷静になって新築のデメリットもよく考えて下さい。
(2)築年数の違いと物件の優劣は必ずしも一致しない
新築は論外としても、基本的に築年数の新しい物件の方が家賃が高いというのは周知の事実です。
しかし、築年数が新しいからといって優れているとは限りません。
逆に古いからと言って必ずしも劣化が進んでいたり、汚い訳ではありません。
維持・管理のやり方や、建設時のコストのかけ方でいくらでも変わってきます。
近年、副業としてワンルームマンションやシェアハウスの投資がブームになりました。
不正融資の問題でニュースに取り上げられましたのでご存じの方も多いかと思います。
そういった一連の報道の中で、建築基準法を満たさない物件も多数存在する事が明らかになっていますし、レオパレス社の違法建築が問題になったのも記憶に新しいですよね。
※もちろん報道はあくまで一部に過ぎず、全てに問題がある訳ではありません。
1981年の建築基準法改正によって耐震基準が変更されています。
改正以後に建てられた物件や、それより古くても耐震補強工事等を行っている場合は基準を満たしていますが、そうでない物件もあります。
こういった点はやはり確認しておきたいですよね。
社会背景だけでなく地域性やその他様々な要因が関係するため「古くてもこれなら大丈夫」という見分け方はありません。
ケースバイケースとしか言いようはなく、新しい物件だからといって質が高いとは限らず家賃が高いだけの場合があるのと同じです。
古いから止める、新しいから良い、と盲目的に判断せず自分の目で見て確認しましょう。
(3)内装や設備がリノベーションされているケースも多い
基本的に築年数が古い物件を嫌う理由の多くは、内装や室内の設備が古いからだと思います。
しかし、最近はリノベーションが盛んに行われているので、内装がキレイで設備も新しい場合が多いです。
外観こそ古いままという場合が多いですが、内装や設備が新しくなっていれば、特に問題ないという人も多いハズ。
古い設備や内装が我慢できない方は、築年数は古いがリノベーションされている物件を探すのも一つの手です。
また同じ建物の中にリノベーション済みの部屋とリンベーション前の部屋が混在している場合も多いです。
リノベーション済みの部屋は無いか、不動産屋さんに相談してみましょう。
あるいは入居時期を調整できるのであれば、リノベーションの完成を待って入居することも可能かもしれません。
4.火災保険を見直そう
賃貸に住む場合は火災保険に加入するよう言われますよね。
その火災保険、不動産屋さんに紹介された商品にそのまま加入していませんか?
火災保険を見直すと保険料が大幅に安くなることがあるんです。
(1)保険会社からバックマージンを受け取っているかも・・・
保険会社からのバックマージンが不動産屋さんの貴重な収入源になっている可能性があります。
※あくまで可能性です!良心的な保険を紹介してくれる場合もあります!!
一人暮らしなのに過剰なオプションが付いていたり、家財の保証料額が高すぎたりする事はありませんか?
中身をよく確認しましょう。
大家さんの立場上、借家人賠償責任保険の付いている火災保険に加入してもらわないと困る、というのは間違いありませんが、不動産屋さんが指定する保険でなければいけない理由はありません。
(2)大家さん不動産屋さんとの関係悪化は避けたい
まあ、そうですよね。
とは言え、年間1万円近く下がるケースもあり得るので、不動産屋さんに
1)別の保険に入っても良いか確認する
のはやってみましょう。
あっさり、大丈夫と言ってくれるかもしれません。
それはできないと言われた場合は、諦めてもいいです(笑)。
もう一押しできる方は、
2)大家さん(あるいは直接物件を管理している管理会社)に直接確認しても構わないか
聞いてみて下さい。
これで構わないと言われるようであれば、難しいでしょう。
一応、ダメもとで、大家さんもしくは管理会社が保険会社(もしくは代理店)に確認して下さい。
ダメだと言われたら潔く引き下がって下さいね。
ただ、例えば保障内容が同じなら大丈夫とか、場合によっては交渉の余地があるかもしれません。
そこまで、できる人は稀かもしれませんが・・・
ある物件の契約時に、他の保険に入っても良いか不動産屋さんに確認した所、大家さんの意向でダメらしい、との返答。
仕方ないので、その時は大変高額な(といっても3万円弱だったと思いますが)保険に泣く泣く加入しました。
ところが、2年後の火災保険更新時に管理会社(別の不動産屋さんです)から別の保険会社の保険の加入書類が送られて来てビックリ。
電話で話したところによると、管理会社が懇意にしている代理店の保険資料を送ったので、そっちに入るか、今の保険を更新するかしてくれ、との事。
てっきり、自分が加入していた保険じゃないといけないと思い込んでいた私が呆気にとられたのは言うまでもありませんね(笑)
大家さんの意向というのは真っ赤なウソだった事が発覚。
ちなみに、管理会社にこの2つの保険以外でもいいのか確認すると、補償内容が同等以上なら構わないとの返答。
最終的に、自分で探した保険に(補償内容を確認してもらった上で)加入しました。
別に最初の不動産屋さんを非難したい訳では無く(向こうも売り上げを上げようと必死でしょうから)、そんなケースもあり得るという事を伝えたかったんです。
気づかなかった自分が悪いんですけどね。
(3)どこの保険が安い?
これは、ズバリ共済が安いです。
全労災とかCoop共済、あるいは県(都道府)民共済ですね。
それぞれのHPで簡易見積もりが出せると思いますので、一度計算してみて下さい。
その際、保障額は最適な値に変更して下さいね。
ちなみに、割り戻し金といって決算で余剰金が生じると掛け金が戻ってきます。
まとめ
如何だったでしょうか。
一度思い込みをリセットして冷静に考えましょう。
コストの削り処が見つかると思います。
ではまた。
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